ビッグファイブラーニング
ビッグファイブラーニングとは?
近年の心理学では、「性格」を能力と捉える研究が認知されています。そこで、中高年層の更なる活躍(職務領域の拡大)にむけて、「性格」の強化をはかることを目的に開発されたのがこのプログラムです。
アメリカの心理学者ルイスRゴールドバーグが提唱するビッグファイブ理論に基づき、人の性格を構成する5つの因子を、受講者自身がラーニングを通じた気づきによって強化し、自身の性格を構成する因子の強化をはかるものです。
ビッグファイブラーニングの目的・効果
ビッグファイブラーニングの目的
性格を構成する5つの因子(開放性、外向性、真面目さ、協調性、精神安定性)をそれぞれ強化することを目的としています。
※自身で思考し、気づきを得るためのラーニングです。従来型の「正解」を求めるラーニングとは異なります。誰かと回答を比較するものでもありません。
ビッグファイブラーニングの効果
自己診断の結果から自身を客観的に見つめることができます。また、集合研修と異なり、セルフラーニングによる内省は、ワークによる気づきを行動の変容につなげやすくします。その結果、自身が活躍できるフィールド(職務領域)を効率的に広げることが期待できます。
何故、中高年にビッグファイブの診断・ラーニングが必要か
人生100年の時代、少子化が進む日本では、労働人口の減少を食い止める事は困難です。
このような時代だからこそ、組織では経験豊かな中高年が新しい能力を身につけ、変化の激しい社会に適応し、職務領域を拡大することが不可欠です。個人が持つ職業能力は、単にスキルの面だけでなく、パーソナリティにも起因している事は言うまでもありませんが、ややもするとパーソナリティヘの着眼は自分自身でも行う事が少なかった中高年の方々に、再度自身の職業能力の活躍領域を広げ、自信を持って挑戦するために、「ビッグファイブ理論」のアセスメントを活用する事で自己理解が進むと考えました。
中高年の方々が、今まで活躍し、成果を上げてきた職域には、パーソナリティの一番強い因子と職業領域とのマッチングも少なくなかったと思われます。そこで、更なる活躍に必要な自己効力感を上げるためにも、ビッグファイブの5つの 性格因子の中で、2番目以降の因子にも着目し、それらの因子を今後の自分の強みとして活躍するために何が必要であるかということへの「思考」と「気づき」を得ていただくことが大切だと考えています。
- 小島貴子(Takako Kojima)
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東洋大学理工学部生体医工学科准教授
一般社団法人多様性キャリア研究所所長
一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会 共同代表
ビッグファイブを構成する5つの性格因子
開放性ラーニング
開放性とは、知的、美的、文化的に新しい経験に開放的な傾向のことをいいます。この性格因子を表すキーワードには、空想、審美性、感情、行為、アイデア、価値などがあります。
外向性ラーニング
外向性とは、興味関心が外界に向けられる傾向のことをいいます。この性格因子を表すキーワードには、積極性、社交性、明るさ、温かさ、群居性、断行性、活動性、刺激希求性などがあります。
真面目さラーニング
真面目さとは、責任感があり勤勉である傾向のことをいいます。この性格因子を表すキーワードには、自己規律、常識の重視、秩序、良心性、達成追求、自己鍛錬、慎重などがあります。
協調性ラーニング
協調性とは、互いに譲り合い調和と均衡を保とうとする傾向のことをいいます。この性格因子を表すキーワードには、信頼、実直さ、利他性、応諾、慎み深さ、優しさ、思いやり、献身的などがあります。
精神安定性ラーニング
精神安定性とは、感情面・情緒面での安定性の傾向のことをいいます。この性格因子を表すキーワードには、安定、好意、無頓着、計画的などがあります。
イントロダクション
ここで開発する能力とは性格のことです。近年心理学の世界では、性格を能力と捉える研究が認知されています。
ラーニングの中では、アメリカの心理学者ルイス・R・ゴールドバーグが提唱する「ビッグファイブ理論」に基づき、自己診断を行ったうえで、性格を構成する5つの因子についてワークを含んだ学習を行います。
講座内容一覧
他にも講座がございます。
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